むかしばなし

バズ

2009年03月09日 16:00

むかしばなしを読み聞かせてあげたいんだけど、
なかなかしっくりくる絵本って少ないように思います。

絵が可愛すぎたり、話の筋は良いんだけど言葉がもひとつだったり・・・。

今日の絵本はそんな「モヤッ」と感を解消してくれるものです!

ご存知、「ももたろう」です。

松居直 作、赤羽末吉 絵
福音館書店
 から発行されています。

初版が1965年というから、すごい!!

さて、この「ももたろう」、お話は周知の通り、おばあさんが拾ってきた桃から赤ちゃんが出てきて、
大きくなった「ももたろう」が鬼退治に行く
・・・というものです。


私は、あさひに読んであげるのに久し振りに読み返したのですが、
昔話を読んであげるのに必要なものが全て入っていると思いました。

例えば、桃は最初からももたろうの入っている桃が流れてきたのではなく、
最初はおばあさんが食べて、おじいさんに食べさせてあげようと持って帰った桃から出てきたんですね。
これって、「あらすじ」ではなく「ものがたり」になっていますよね。
急がないで、ゆっくり、いつのまにか話しに引き込まれている・・・

それが、伝承文化で残っているお話の良いところなんだと思うのです。

どんぶらこ~・・・と流れてくるのではなく、「つんぶく かんぶく」だったり。
さるの泣き声も、キャッ、キャッ・・・ではなく、「きやっ きやっ」だったり、
擬音もおもしろいです。

あさひも、終わるまでジーッと聞いていました。

ほんと、良い絵本です。

「今日の1冊・・・」  でした。

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